新人エンジニア、SnapSyncを試す(導入編)
寒さが増す中、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
前回試したHBS3に引き続き、今回よりQNAPのSnapSync機能を試してみた!
という内容でブログを書かせていただきます。
SnapSyncの備忘録を書いていきますので暖かい目で見てもらえると幸いです。
今回はSnapSyncの特徴と流れについて説明させていただきます。
SnapSyncとは
QuTS Heroシリーズで利用しているZFSファイルシステムをベースとしたレプリケーション機能です。
SnapSyncは、メインとサブのストレージシステムにおいて、共有フォルダ/LUN間のデータをミラーリングする
ソリューションです。ミラーリングされたデータはサブストレージに保存され、メインに障害が発生した場合には
サブからデータをフェイルオーバーすることができます。
SnapSyncの特徴は下記になります。
・ブロックベースで更新差分のみの転送で効率的:
SnapSyncはブロックベースで、更新がある部分のみを転送することで通信の効率を高めています。
これにより、データ転送のオーバーヘッドを最小限に抑えながら、レプリケーションを効率的に実行できます。
Tree walkがなく、ファイル・フォルダ数が増加しても、更新や変更がない場合は瞬時に処理を完了できるため、
効率的な運用が可能です。
・QuTSモデルの機種依存がない:
QuTSモデルにおいて機種に依存しないめ、異なるQuTSモデル間で利用しても制約なくレプリケーション環境を
構築できます。これにより、機種の選択に柔軟性が生まれ、コストを抑えながら環境を構築できます。
・ライセンスフリー:
SnapSyncはライセンスフリーで提供されているため、導入に際して追加のライセンス費用がかかりません。
SnapSyncの流れを説明します。
初回はスナップショットを取得後にレプリケーションを行います。
2回目以降のレプリケーションはローカルNASでスナップショットを取得後に
前回のスナップショットとの差分ブロックのみを転送します。
下記画像は毎日0時にレプリケーションを実施した場合のイメージとなります。
所感
SnapSyncは、ブロックベースで更新差分のみを転送する効率的なレプリケーション方法です。
これにより、ファイルやフォルダ数が増加しても、更新や変更がない場合には瞬時に完了するため、Tree walkがない点がファイルベースとくらべて優れていると感じました。
また、SnapSyncはQuTS heroモデルであれば、機種に関する制約がないため、同期先はコストを抑えたレプリケーション環境を構築することも可能です。さらに、ライセンスフリーで提供されているため、導入においてもコスト面を抑えられるかと思います。
今回はSnapSyncの特徴・流れについて紹介しました。
次回はジョブ作成編としてレプリケーションを実施いたします。
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