おすすめのストレージ設定(QTS)は?

QNAP(QTS)ではLinuxLVMの機能を利用しストレージ構成を柔軟に構築できますがメリットデメリットがありますので解説いたします。

静的ボリューム

最もシンプルで性能・信頼性は高いが、スナップショットやキャッシュの機能は利用不可で容量の動的拡張をサポートしていません

シックボリューム(推奨)

比較的シンプルで機能・性能・信頼性面でのバランスが取れておりスナップショット,SSDキャッシュ,QTier,動的拡張に対応しており基本的にこの設定をお勧めしております

シンボリューム

シックボリュームの機能に加えシン・プロビジョニング配置により柔軟にボリューム構成をとることが可能ですが動作・運用的に複雑化します

SSDキャッシュ

ReadOnlyモード

ランダムアクセスの読み取りアクセスに有用で、特にHybridBackupSync等ファイル情報を頻繁に読み込む場合に有用で時間の大幅な削減とHDDへのI/Oアクセス数も減らすことができます
オーバープロビジョニング容量とバイパスブロックサイズを小さめに設定することにより、SSD書き込み回数とヒットしにくいI/Oパターンを排除することができます

Writeモード

シーケンシャル書き込みの場合SSDへのキャッシュ書き込み自体がボトルネックになる場合もあり利用用途は限定されます。SSDは書き込み回数制限もありますので注意してご利用いただくことをおすすめしております

2021.05.12