FAQ
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仮想化チュートリアル2016.03.10
Virtualization Station との間で VM (仮想マシン) をインポートおよびエクスポートする方法 (オンライン VM マーケットから仮想マシンをインポートする方法を含む)
インポートとエクスポートの機能とは何か?
VM (仮想マシン) のインポートおよびエクスポート機能により、VMware や VirtualBox のような Hypervisor 間で VM をすばやく移動できます。 異なるレガシー Hypervisor 間で新しい VM 環境を設定する時間を短縮できます。 設定に多くの時間を費やすことなくインポート/エクスポート機能で VM を移動できるように、いくつかの互換性のある VM 形式が多くの Hypervisor でサポートされています。
Virtualization Station は VM のインポートとエクスポートをサポートしています。 *.ova、*.ovf、*.vmx 形式が VirtualBox と VMWare からエクスポートされた VM でサポートされます。*.ovf および *.qvm 形式は他の Hypervisor または他の QNAP NAS サーバーの Virtualization Station で VM をエクスポートするためにサポートされます。 Virtualization Station はまた、Bitnami や VMware Virtual App のようなオンライン VM マーケットが提供する仮想アプライアンスをサポートします。
オンライン VM マーケットとは何ですか?
仮想化が十分に開発された手法となった現在、物理マシンを仮想マシンに換える企業の数が増えています。 この傾向の中、多くのソフトウェアアプリケーションベンダーが自社のアプリケーションとオープンソースの OS を組み合わせ、仮想アプライアンスを作っています。 そのような仮想アプライアンスは仮想マシンの形式でサポートされています。 個人と企業はそのような仮想マシンをダウンロードし、Hypervisor に直接インポートできます。 直接のインポートにより、OS とアプリケーションをインストールする時間が省かれるだけでなく、互換性の問題も解消されます。
Virtualization Station は 2 つのオンライン VM マーケットをサポートしています。 Bitnami Virtual App と VMware Virtual App です。 仮想アプライアンスをインポートする手順は一般的な VM インポートと同じです。
仮想マシンをインポートするには?
Virtualization Station には「*.ovf」および「*.ova」ファイル形式との互換性があります。 VM (Virtual Machine/仮想マシン) を Virtualization Station に直接インポートしたり、VM を他の内蔵 Virtualization Station NAS または VMWare や VirtualBox のような他のレガシーハイパーバイザーにエクスポートしたりできます。
Virtualization Station を開き、「VM のインポート」をクリックします。
「VM のインポート」:
■ PC: ローカル PC からインポート
■ NAS: NAS からインポート
注記: 「*.ova」および「*.ovf」形式は VirtualBox v4 と VMWare からエクスポートされた VM でのみサポートされます。「*.vmx」は VMWare Workstation 8/9 からエクスポートされた VM でサポートされます。
たとえば、NAS から VM をインポートします。 「NAS」を選択し、「参照」をクリックします。
VM を保存するフォルダーを開き、「OK」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
「宛先パス」、「概要」、「Network (ネットワーク)」、「ハードディスク」、「IDE CD/DVD ROM」を設定できます。
■ 「宛先パス」: VM を保存する場所とサブフォルダーを作成するかどうかを決定できます。
■ 「概要」: VM に名前を付け、VM で使用する CPU コアの数とメモリの容量をカスタマイズできます。
■ 「ネットワーク」: VM の専用ネットワーク、MAC アドレスの生成、ネットワークインターフェイスコントローラーのモデルを設定できます。
■ 「ハードディスク」: ハードディスクのキャッシュモードとコントローラーを設定できます。
■ キャッシュモード: 「なし」、「Writeback」、「Writethrough」
■ コントローラー: 「IDE」、「SCSI」、「SATA」、「VIRTIO」
■ 「IDE CD/DVD ROM」: 「オプション」を選択し、仮想 CD/DVD ROM を追加できます。
設定が完了したら、「インポート」をクリックします。
「VM 情報」をクリックします。
「スタート」をクリックし、VM を起動します。
「コンソール」をクリックし、VM のデスクトップを表示します。
仮想マシンをエクスポートするには?
VM (Virtual Machine/仮想マシン) は、それが Virtualization Station で作成されたものであるか、インポートされたものであるかに関係なく、Virtualization Station からエクスポートできます。 エクスポート後、VM を別の QNAP NAS または VirtualBox や VMWare のようなレガシーハイパーバイザーにインポートできます。
「VM のエクスポート」をクリックします。
■ 「VM」: エクスポートする VM をドロップダウンリストから選択できます。 VM が現在実行中か、一時停止中の場合、その VM はエクスポートできません。
■ 「エクスポートファイル名」: エクスポートする VM に名前を付けることができます。
■ 「形式」: エクスポートされる VM には「*.qvm」と「*.ovf」の 2 つの形式があります。 「*.qvm」形式は VM を他の QNAP NAS にインポートするために適しています。「*.ovf」形式は VirtualBox v4 や VMWare などの他のレガシーハイパーバイザーに適しています。
■ 「iso イメージを含める」: *.qvm および *.ovf
■ 「イメージの圧縮」: *.qvm
■ 「場所」: エクスポートした VM を保存する場所を決定できます。
「スタート」をクリックします。
「完了」をクリックし、エクスポートを完了します。
オンライン VM マーケットから仮想マシンをインポートするには?
Bitnami や VMWare のようなオンライン VM マーケットから仮想マシンをダウンロードできます。 オンライン VM マーケットを利用すると、アプリケーションが Windows や Linux などのゲストオペレーティングシステムにインストールされ、「*.ovf」などの仮想マシン形式にパッケージされます。 その後、Virtualization Station を利用してそのパッケージを直接インポートし、仮想マシン上でアプリケーションを実行できます。
Virtualization Station を開き、「Bitnami 仮想アプリ」をクリックします。
デフォルトのブラウザーはオンライン VM マーケットの Bitnami を新しいタブで開きます。 必要なアプリケーションを検索し、ダウンロードできます。 ここでは実習のためのサンプルとして「WordPress」をダウンロードします。
「WordPress」をクリックし、「仮想マシン」をクリックします。
ダウンロードのプロセスが始まり、選択した仮想マシンが選択したダウンロード先フォルダーに保存されます。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードプロセスが成功であることを確認します。
Virtualization Station に戻り、「Import VM (VM インポート)」をクリックし、「PC」、「B参照」の順に選択します。
「WordPress」のダウンロード先フォルダーを開き、「bitnami-wordpress-3.8-0-ubuntu-12.04-VBOX3.ovf」を選択し、「Open (開く)」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「参照」をクリックし、「bitnami-wordpress-3.8-0-ubuntu-12.04.vmdk」、「開く」の順に選択します。
「次へ」をクリックします。
「参照」をクリックし、すべての「bitnami-wordpress-3.8-0-ubuntu-12.04-s00x.vmdk」 (s001 ~ s009) を選択します。 「開く」をクリックします。
「次へ」をクリックし、ファイルをアップロードします。
注記: ローカル PC から VM をインポートするとき、NAS にそれをアップロードする必要があります。 ファイルをアップロードする待ち時間を短縮するために、NAS から VM をインポートすることを提案します。
その後、「宛先パス」、「概要」、「Network (ネットワーク)」、「ハードディスク」、「IDE CD/DVD ROM」を決定できます。
1.「宛先パス」: VM を保存する場所とサブフォルダーを作成するかどうかを決定できます。
2.「概要」: VM に名前を付け、VM の CPU コアの数とメモリのサイズをカスタマイズできます。
3.「ネットワーク」: VM の専用ネットワーク、MAC アドレスの生成、ネットワークインターフェイスコントローラーのモデルを設定できます。
4.「ハードディスク」: キャッシュモードとハードディスクコントローラーを設定できます。
■ キャッシュモード: 「なし」、「Writeback」、「Writethrough」
■ コントローラー: 「IDE」、「SCSI」、「SATA」、「VIRTIO」
5.「IDE CD/DVD ROM」: 「オプション」を選択し、仮想 CD/DVD ROM を追加できます。
CPU コアの数とメモリのサイズを決定したら、「生成」をクリックし、「オプション」を選択し、「インポート」をクリックします。
VM がインポートされたら、「VM 情報」をクリックします。
「スタート」をクリックし、VM を起動します。
「コンソール」をクリックし、VM のデスクトップを表示します。